kiyamaina vol.8「情景を踊る」を終えて2週間が経過しました。

幸い感染者の報告はありませんでした。あらためまして、みなさまの感染防止へのご協力に感謝申し上げます。

個人的な話になりますが、1月14日に入院、15日に手術をしました。
以前から検査していた子宮頸部の病状がよくなく、自然治癒は見込めないとのことで、いよいよ切除となりました。
幸い公演後に手術する予定を組むことができましたが、みなさんご存知の通り現在の医療を取り巻く状況は厳しいものがあり、「もしも今、自分にコロナウイルスの陽性反応が出たら」という不安は常に大きくありました。

手術することが決まったのは昨年の10月末のことで、その頃はまだ今ほどの爆発的な感染拡大は見られませんでした。が、状況が変化するにつれ、稽古場、劇場、仕事場、人の多く集まる場所、その他足を運ぶ場面ごとに、気を使わねばならないことが増えていきました。12月には、家に帰るとバックやジャケットの持ち物すべてにエタノールスプレーをして、そのまま風呂場に直行、という日々が続きました。「情景を踊る」のクリエイションは主に共演者のきたまりさんの制作室で行われましたが、きたさんは消毒スプレーを常備し、加湿器をつけ、稽古後は床を消毒するという徹底ぶりでした。そして窓は開け放ったままマスクをし、ダウンを着込んでの稽古が続きました。

公演を終え、2週間を経るまでの間、さらに不安は増しました。もしも自分が感染していたら、という不安に加え、もしも関係者に感染が及んだら、と。緊急事態宣言が出され、感染者の増加は止まるところを知らず、市中感染も当たり前の状況の中で、もしも、ということになったらまず自分がすべきことをシュミレーションしました。アバンギルドに連絡をし、出演者、スタッフ、そして来場くださった方々に連絡、そして稽古場である京都芸術センターにも連絡して。それから手術のはキャンセルになる。もしかするとコロナが落ち着くまでは手術の予定は立てられないのでは?としたらそれは一体いつなんだろう?

15日の手術に先立ち、13日にPCR検査をする予定になっていたので、その直前の不安はかなり大きいものでした。結局のところ、活動するということは人を集め、また人の集まるところに入っていくことそのものなので、自分自身の活動について再考する必要がありました。「情景を踊る」を終えてから関係者の出演する舞台に接する機会もあり、そのひとつひとつが素晴らしく、これはおそらくコロナ禍という状況で生み出されたことと無関係とは思えなかった。わたし自身大きな力をもらい、励まされました。今だからこそ舞台は必要とされていると思ったし、今制作中の作品が無事上演できるよう踏ん張って欲しいとも思いました。そして作品のクオリティと共に、感染拡大防止に尽力し(客席の感覚を開け、入場数に制限を設けたりする等)開催にあたりさまざまに苦慮されているのもよくわかりました。

コロナ禍で活動をし、また人の集まる中に入っていくことは、今の自分の身体の状態を省みると、結果的に関係者に影響が出る恐れがあります。そしてさらには医療従事者の負担になりかねない。そいういったことをPCR検査の直前に考えていました。そしてこれは、病歴や家族構成、職業など、各々によって違ってくることでもあります。だからこそ、ひとりひとりが個別に考えなくてはならないことだとも思いました。

今後の活動については、今すぐやりたいこともあるのですが、一度冷静になって、時間をかける必要を感じています。まずは自分の身体を治すことと、コロナの状況を見守り、それに合わせて活動を再開させていくこと。なかなか辛く厳しい状況ですが、舞台人としてダンサーとしてできることを模索します。

作品「情景を踊る」の振り返りはまたあらためて。今回も写真の草本利枝さんが素晴らしい記録を残してくださっています。
取り急ぎご報告まで。
ありがとうございました。

病院にはほんとうにお世話になりました。
感謝です。
手術が決まった直後の稽古にて。元気です。撮影:草本利枝

「情景を踊る」

kiyamania vol.8「情景を踊る」 2021年1月6日に京都・木屋町アバンギルドで開催されるダンス公演の特設サイトです。

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